CloudflareのCDN機能はサイトを高速化させますが、開発中や頻繁に更新されるコンテンツ(価格表示や在庫、最新ニュースなど)では、キャッシュが原因で古い情報が表示されることがあります。
ここでは、サイト全体の高速化設定を維持しつつ、特定のURLやファイル群だけキャッシュから除外し、常にオリジンサーバーから最新データを取得させる「キャッシュルール」の設定方法を解説します。
本設定が有効なケース
- 特定ディレクトリのメンテナンス: /assets/ などのCSS/JS変更を即時反映させ、表示崩れを防ぎたい。
- 動的コンテンツの更新: /api/ や /inventory/ など、情報の鮮度が重要なパスの遅延をゼロにしたい。
- 表示不具合の調査: 特定のページでトラブルが起きた際、原因が「サーバー」か「キャッシュ」かを切り分けたい。
設定手順:キャッシュルールの作成
Cloudflareの「キャッシュルール(Cache Rules)」を使用すると、特定の条件に合致する通信だけをキャッシュ対象から外すことができます。
1. Cloudflareダッシュボードにログイン
Cloudflareへログインし、設定対象のドメイン(サイト)を選択します。
2. 「キャッシュルール」メニューを選択
画面左側のナビゲーションメニューから [キャッシュ] > [キャッシュルール] をクリックします。
3. ルールの作成
[キャッシュルールを作成] ボタンをクリックします。

4. 条件とアクションの設定
特定のURLをバイパスするために、以下の通り設定を行います。
ルール名: 任意(例:Bypass-Specific-Path)

受信リクエストが一致する場合: 「カスタムフィルター式」を選択
- フィールド: URI Path(パス指定の場合)や Hostname(サブドメイン指定の場合)などを選択
- 演算子: 次に等しい または 次を含む を選択
値: キャッシュを避けたいパスを入力します。
設定例: https://*.example.com/files/* をキャッシュしたくない場合 フィールドを URI Full、演算子を 一致する (wildcard)、値を https://*.example.com/files/* とします。

5. 設定の適用(バイパスの実行)
「キャッシュ設定」セクションにて、以下の項目を選択します。
- キャッシュ適格性: [キャッシュをバイパス] を選択

最後に [デプロイ] をクリックして完了です。これで、指定した条件に一致するリクエストだけがCloudflareに保存されず、直接オリジンサーバーへ届くようになります。
運用のポイントと注意点
部分的な無効化のコツ
カスタムフィルタ式で、特定のディレクトリ以下をすべて対象にする場合は、ワイルドカード(*)や「次で始まる(Starts with)」をうまく組み合わせてください。
サーバー負荷への配慮
キャッシュをバイパスすると、そのパスへの全アクセスがオリジンサーバーに直撃します。高トラフィックなサイトの主要ページをバイパス設定にする場合は、サーバーの負荷状況を必ず監視してください。
設定の戻し忘れに注意
メンテナンスや調査が終了したら、作成したルールを 「無効(トグルをオフ)」 にするか 「削除」 してください。不要なバイパスは、サイトの表示速度低下やサーバー費用の増加につながります。
Web表示スピード改善・セキュリティ対策のCloudflare
導入のご相談だけでなく、運用フェーズでのサポートも承ります。
DDoS攻撃や悪質なBot(ボット)からのアクセスを防ぎたい方、WAF機能やプランの詳細を知りたい方、
国内エンジニアによる安心の運用サポートをご希望の方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。
