エイジングケア化粧品ブランド「nahls(ナールス)」を展開している株式会社ディープインパクトは、同社の公式オンラインショップ「ナールスオンラインショップ」のSEOを強化するため、Webページの表示スピードを高速化するクラウドサービス「クラウドフレア」を2024年2月に導入しました。

「導入1ヶ月目で表示スピードの改善を実感できた」と話す富本充昭社長に、クラウドフレアを導入した経緯や、株式会社ドーモを導入パートナーに選んでくださった理由をうかがいました。

株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭 氏

エイジングケア化粧品「ナールス」をオンラインで販売

株式会社ドーモ:はじめに「ナールス」とはどのようなブランドなのか教えてください。

富本さま:「ナールス」は2013年発売のエイジングケア化粧品です。ブランドの特徴は、京都大学と大阪市立大学が共同開発した美容成分「ナールスゲン(*)」など、皮膚科学にもとづいた美容成分を配合していること。化粧水、乳液、クリーム、洗顔料、化粧下地、ハンドジェルなどを販売しており、販売実績はシリーズ累計で30万本を超えました。お客さまの年齢層は40〜50歳代の女性が中心です。

(*)ナールスゲンは株式会社ナールスコーポレーションの登録商標です。

株式会社ディープインパクトが展開している
エイジングケア化粧品ブランド「ナールス」

富本さま:主な販売チャネルは自社ECサイト「エイジングケア化粧品のナールスコム(オンラインショップ)」です。ECサイトは中国語と英語の表記にも対応しており、近年は日本国内にとどまらず、マレーシアやシンガポールといった海外からの注文も増えてきました。今年はベトナムやインド、台湾、フィリピン、ドバイなどにも進出したいと考えています。

「ナールスオンラインショップ」

SEO強化を目的に「クラウドフレア」を導入

株式会社ドーモ:公式オンラインショップに「クラウドフレア」を導入した理由を、お聞かせいただけますか?

富本さま:「ナールスオンラインショップ」のSEOを強化する一環で、クラウドフレアを導入しました。

弊社は近年、「ナールスオンラインショップ」の集客手段としてコンテンツマーケティングに力を注いでいます。美容や化粧品について検索するユーザーのニーズに合った良質な記事を掲載し、検索エンジンからのオーガニック流入を増やしてきました。

コンテンツマーケティングにおいてSEOは欠かせません。SEOの方法論は多岐にわたりますが、Webページの表示スピードもSEOの重要な要素の1つだと言われています。

「クラウドフレア」を使う以前から表示スピードの改善には取り組んでいて、それなりの速度が出ていましたが、さらなる高みを目指して「クラウドフレア」を導入しました。

【キーワード解説】

SEO(検索エンジン最適化):GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおいて、狙ったキーワードの検索結果の上位に自社のWebページが表示されるように対策すること。Webページの表示スピードはSEOの重要な要素の1つと言われおり、SEOを強化する目的でクラウドフレアを導入するECサイトも増えている。なお、Googleは優れた検索体験の基準として「コアウェブバイタル」を公表し、ページの表示スピードの重要性をアナウンスしている。

膨大なページの表示スピードを一括で改善

株式会社ドーモ:SEO強化の観点からも、表示スピードを重視していらっしゃるのですね。

富本さま:表示スピードを改善すると、ECサイトのユーザビリティ向上につながるのはもちろんですが、SEOへの影響も少なくありません。

特に弊社はECサイトの他にも「ナールス美容医療アカデミー」や「ナールスエイジングケアアカデミー」といったWebメディアを運営しています。Webメディアにアクセスしたユーザーを「ナールスオンラインショップ」へと送客するコンテンツマーケティングに取り組んでいるんです。

ECサイトに加えて複数のWebメディアを運営していると、ページ数が膨大になり、1ページずつ表示スピードを改善するのは大変です。

以前は制作パートナーにご協力いただきながら、Googleの表示速度計測ツール「Page Speed Insight」の点数を確認し、画像の圧縮作業などをページごとに行っていました。しかし、コンテンツの量が増えるにつれて必要な作業が増え、業務効率化が課題になっていました。

株式会社ドーモ:その課題を解決するために「クラウドフレア」を導入してくださったと。

富本さま:おっしゃるとおりです。「クラウドフレア」を導入すると、画像の圧縮やWebページのキャッシュ化などによって表示スピードの改善が期待できます。Webページのコンテンツを個別に修正しなくても、すべてのページの表示スピードを一括で改善できるため、課題解決につながると判断しました。

しかも、オンラインショップのドメイン(nahls.co.jp)だけでなく、サブドメインで運用しているWebメディアのページも改善の対象になるのは、とても便利です。

公式オンラインショップのドメイン(nahls.co.jp)で
クラウドフレアを契約したことで、サブドメインで運営している「ナールスエイジングケアアカデミー」(写真左)や「ナールス美容医療アカデミー」(写真右)も表示スピード改善の対象になっている

「1ヶ月の無料トライアル」と「無料サイト診断」が導入の決め手

株式会社ドーモ:「クラウドフレア」の導入パートナーとして株式会社ドーモを選んでくださった決め手をお聞かせいただけますか?

富本さま:1ヶ月間の無料トライアルが可能だったことと、その期間中にWebサイトの表示スピード診断を無料で行っていただけることが決め手になりました。

ITツールの導入には費用がかかりますし、スイッチングコストも小さくありません。ですからトライアル期間があると安心です。

トライアル導入の1ヶ月間で、「Page Speed Insight」の点数が上がるなど表示スピードの改善を実感できたため、本格導入を決めました。

株式会社ドーモ:「クラウドフレア」はWAF(Web Application Firewall)で不正アクセスを防ぐなど、セキュリティ対策機能も備えています。その点は評価の対象になりましたか?

富本さま:弊社は不正アクセスに悩んでいたわけではありませんが、セキュリティの堅牢性を備えていると聞き、より安心感が強まりました。セキュリティに不安があるシステムは導入したくありませんからね。

株式会社ドーモは専門の技術者による表示スピードの診断・レポーティングを無料で行っている。
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初期費用や月額利用料もリーズナブル

株式会社ドーモ:弊社独自の料金体系については、いかがでしょうか。

富本さま:リーズナブルだと思いますよ。オンラインショップのドメイン(nahls.co.jp)で契約すると、サブドメインのWebメディアも含めて1つのライセンスの初期費用で済むのはありがたいです。弊社のようにサブドメインでWebメディアを運営している企業は、特にリーズナブルに利用できるのではないでしょうか。

月額費用はページビュー数に応じた重量課金制になっており、現在は月々数万円なのでサービスの対価として決して高くないと思っています。

海外展開へ向けて10ヶ国語のメタバース空間を構築

株式会社ドーモ:最後に、今後のEC事業の抱負をお聞かせください。

富本さま:「ナールスオンラインショップ」の集客手段は、今後もコンテンツマーケティングが軸になると考えています。化粧品のEC市場が成熟し、大手メーカーがECに参入してきたこともあって、リスティング広告などのCPAは高騰しています。そういった市場環境も踏まえると、広告だけに頼らないコンテンツマーケティングの重要性は一層高まっていくでしょう。

コンテンツマーケティングを強化していく上で、ページの表示スピードはとても重要です。「クラウドフレア」には期待しています。

また、新しい取り組みとして、商品をバーチャルで体験できるメタバースストアを2024年中に公開する計画です。ナールスのアンバサダーを務める女性が登場し、製品の特徴や正しいスキンンケアの方法などを動画で解説します。オンラインでありながら対面のような接客を体験できる新たなコンテンツです。

メタバースストアは日本語だけでなく英語・中国語・アラビア語など約7か国語に対応します。2025年以降は対応言語を増やし、将来的に全世界をカバーしていく計画です。コンテンツマーケティングを軸に、「ナールス」の愛用者の裾野を世界に広げていきたいです。

商品を体験できるメタバース空間を2024年中に公開する予定。英語・中国語・アラビア語など約10か国語に対応し海外市場を開拓する