Cloudflareには、似ているようで実は意味がまったく異なる2種類の「サイズ上限」が存在します。
- クライアントからアップロードするファイルサイズの上限
- オリジンからキャッシュするファイルサイズの上限
それぞれ超過時の挙動も対処法もまったく別物なので、この機会に整理しておきましょう。
アップロード上限:超えると413エラーで失敗する
Cloudflareをプロキシ経由(オレンジクラウド)で利用している場合、クライアントからオリジンへアップロードできるファイルサイズには上限があります。
ダッシュボードの「Network」ページから上限値を下げることは可能ですが、上げることはプランに応じた上限までしかできません。
| プラン | Pro | Business | Enterprise |
| 上限値 | 100 MB | 200 MB | 500 MB以上 |
この上限を超えるサイズのリクエストボディを送ると、413エラーとしてCloudflareの手前で拒否され、オリジンまで届きません。
超えそうな場合の対処法
- 該当ホスト名だけDNS-only(グレークラウド)にしてCloudflareを経由させず、直接オリジンにアップロードする
- 上位プランへアップグレードする
キャッシュ上限:超えても配信はされるが、キャッシュされない
こちらはアップロードとは逆方向、つまりオリジンからクライアントへ配信するオブジェクトを、Cloudflareのエッジにキャッシュできるかどうかの上限です。
| プラン | Pro / Business | Enterprise |
| キャッシュ可能な上限 | 512 MB | 5 GB(引き上げはアカウントチームに相談) |
この上限を超えたファイルはエラーにはならず、配信自体は継続されます。
しかしエッジにはキャッシュされないため、リクエストのたびにオリジンまで取りに行くことになり、CDNとしてのメリット(レスポンス速度の向上やオリジン負荷の軽減)を活かせなくなります。
動画ファイルの場合は特に注意
動画は数百MB〜数GBになりやすく、上記2つの上限の両方に引っかかりやすいコンテンツです。
- アップロード局面:管理画面からの動画アップロードなどで413エラーに当たりやすい
- 配信局面:Pro/Businessの512MB上限を超える動画はキャッシュされず、リクエストのたびにオリジンへ取りに行くことになる
キャッシュルールやEdge TTLの調整だけではこの上限自体は変えられないため、動画配信が主目的であれば、
- Cloudflare Streamで動画を管理・配信する
- R2 + Workersなどでオブジェクトストレージ側にオフロードする
- Enterpriseプランでキャッシュ上限の引き上げを相談する
といった、そもそも「汎用のアップロード経路・キャッシュ機能の上限に依存しない」設計にするのが現実的な選択肢になります。
Web表示スピード改善・セキュリティ対策のCloudflare
導入のご相談だけでなく、運用フェーズでのサポートも承ります。
DDoS攻撃や悪質なBot(ボット)からのアクセスを防ぎたい方、WAF機能やプランの詳細を知りたい方、
国内エンジニアによる安心の運用サポートをご希望の方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。

